不戦の祈り響く 宇和島で国際平和デー行事
国連が定めた国際平和デーに合わせた記念チャリティーイベントが21日、愛媛県宇和島市弁天町1丁目の道の駅「きさいや広場」であり、「平和の鐘」の姉妹鐘を打ち鳴らし、戦争のない世界の実現を祈った。
国際平和デーに米ニューヨークの国連本部で鳴らされた平和の鐘は、宇和島市長を務めた中川千代治さん(1905~72年)が54年に寄贈した。大阪万国博覧会に展示する際、国連の留守番役として姉妹鐘を中川さんが贈り、万博後は大阪に展示されているが宇和島市に里帰りしている。
イベントは市民らによる実行委員会が2011年から毎年開催。今年は正午の時報とともに、実行委員長の石橋寛久市長らが姉妹鐘を響かせた。続いて来場者が「笑顔に感謝」「日本が平和でよかった」などと宣言しながら鐘打。実行委は同時刻に鐘を鳴らすよう、県内約800寺院にも呼び掛けたという。